四条傘鉾
形式:笠鉾
巡行順番:7番目 傘一番(令和5年)
稚児:―
御神体:傘・若松
主管:四条傘鉾保存会
住所:京都市下京区東洞院西入
公式サイト:―
四条傘鉾は、織物の垂りなどをつけた傘と棒ふりばやしが巡行する古い鉾の形態である傘鉾の一つで、応仁の乱以前に起源をもち、傘の上には御幣と若松を飾る。
明治4年に巡行に加わって以降と絶えていたこの四条傘鉾も、昭和60年、町内の人々の努力が実り傘鉾の本体が再興され、昭和63年から巡行に欠かせない踊りとはやしが復元され、32番目の山鉾として巡行することになった。
なお、踊りとはやしは、室町時代に京都から広まった風流踊で、今も滋賀県の滝樹神社に伝わる「ケンケト踊」を参考に復元したものである。
垂りは鈴鹿雄次郎製作の麗光鳳舞之図である。
綾傘鉾と同じく鉾の最も古い形態を残す傘鉾である。しかし以前は台車は付いておらず、人が持って巡行していた。傘鉾というのは、儀杖(ぎじょう)用の矛(ほこ)に傘を付けたもので、神事では神様の仮のお姿として祀られたという。
四条傘鉾も傘鉾と棒振り囃子の行列で巡行に参加するが、これは素戔鳴尊(すさのおのみこと)が大蛇(おろち)を退治したとき、鬼たちが主人を捨てて尊に従って北天竺まで送ったさまを表したものだといわれている。