太子山
形式:舁山
巡行順番:16番目 山十番(令和5年)
稚児:―
御神体:聖徳太子
主管:太子山保存会
住所:京都市下京区油小路通仏光寺下
公式サイト:―
聖徳太子を祀るのでこの名がある。
聖徳太子が四天王寺建立にあたり、自ら山中に入って良材を求めたという所伝にもとづき、他の山がいずれも松を立てているのに対してこの山のみは真木に杉を立て、その樹に小さな如意輪観音像を奉戴している。
太子は少年像で右手に斧、左手に衵扇を持つ。
前懸は緋羅紗地に阿房宮の刺繍、胴懸は金地孔雀唐草図のインド刺繍、見送は平成15年新調の波濤に飛龍文様錦織を用いる。
角金具には立派な飛龍が飾られ、水引には濃紺の房付き網目のものが用いられ胴懸とともにエキゾチックな気分を加えている。
宵山には聖徳太子にちなんで知恵がさずかるという「杉守り」「知恵のお守り」が授与される。
この山には舞台裏中釣幕という懸装品があり、平成19年に新調されている。
聖徳太子が四天王寺を建立するため、自ら用材を求め山城国に来た時、清水の湧くのを見て浴みする間、念持仏の如意輪観音像の厨子をたらの木に懸けていたら尊像が樹から離れなくなってしまった。
そこで太子はここにお堂建立を思い立ち、紫雲たなびく大杉を建材として尊像を納める六角堂を建てた。現在の六角堂頂法寺の由来である。
太子山はこの伝説を題材に作られており、この山だけは真木に杉を立てている。
御神体は白装束に着た少年時代の聖徳太子をモチーフに作られている。
聖徳太子を祀る山です。
他の山と違い真木に杉を用いており、そこに厨子に入った如意輪観音像を懸けています。
前掛は緋羅紗地に中国泰代の阿房宮の刺繍を施したものです。
見送は中国清代の婦人官服を使用して作られたものです。
特に、地の部分がすべて金糸で刺繍されている豪華なインド刺繍の胴掛と巧緻な細工の欄縁金具や角房掛金具は必見の名品です。
その他のトピックス
会所には過去に真木で使用した杉製のベンチ「知恵の座」があり、座ると聡明になる御利益がある。
茶道具の運搬をするための荷茶屋(にないちゃや)が茶を振舞ったり、巡行に就くことも。