占出山
形式:舁山
巡行順番:20番目 山十三番(令和5年)
稚児:―
御神体:神功皇后
主管:占出山保存会
住所:京都府京都市中京区錦小路通室町東入
公式サイト:-
「鮎釣山」ともいう。
神功皇后が肥前国松浦で鮎を釣って戦勝の兆としたという説話による。
御神体(人形)は金の烏帽子に太刀をはき、右手に釣竿、左手に釣り上げた鮎を持って立つ。
神功皇后は古くから安産の神として祀られ、山鉾巡行の鬮順が早いとその年はお産が軽いといわれる。
安産の神として公家の信仰も厚く女院や公卿の姫君などから寄進された小袖や打掛・水干などが多数御神体衣裳として保存されている。
水引は三十六歌仙図の刺繍。前懸・胴懸は日本三景の綴錦で天保2年(1831)の制作。
このうち山口素岳の松島図下絵は別に保存されている。
見送には花鳥龍文様の綴錦が用いられ、近年それらを復元新調した。
宵山には安産の御守りと腹帯とが授与される。
その他のトピックス
神功(じんぐう)皇后が外征に際して、肥前松浦の玉島川で縫針を曲げて釣針とし、裳(も)の糸を抜いて釣糸として鮎を釣り、戦勝の兆にしたという、日本書記の話を趣向にした山で、『鮎釣(あやつり)山』とも呼ばれる。
神功皇后の御神体は顔に面を付け黒髪を長く垂れ、金の烏帽れを直したという、浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)のを重ね、右手に釣竿を持ち、左手には釣り上げたばかりの四十cm程の鮎を持っている。
船鉾と同様に御神体に多くの岩田帯を巻いて巡行し、後で安産御腹帯として授与される。
安産の神、神功皇后が御神体であることから、山鉾巡行のくじ順が早いとその年のお産は軽いなどといわれ、くじ順を身重の女性が気にする山です。
安産御礼として女院や公卿の姫君などから寄進された衣装には名品が多いため、「占出さんは1番の衣装持ち」との評判も高くなっています。
「36歌仙図」水引、「日本3景」の前掛、胴掛など優れた懸装品(けそうひん)を持ち、染織品に特徴のある山です。
松を載せているが他の山と違い黒松(雄松)なのは御神体が女性だから。
御神体は衣装の下に腹帯を巻いて巡行し、終了後解体した際に腹帯を希望者に授与している。